宮浦 晋哉|キュレーター

「やばい」は、やりがい。

Photography:Shuhei Kurashima
Interview:Yoshinori Araki

「ファッション業界は右肩下がりで厳しい」「ファストファッションの勢いに敵わない」と、多くの人がわけ知り顔でいう。その影響をもろに受けて苦境に立たされているのが、生地の産地。工場が余儀なく廃業に追い込まれていると耳にすることも多い。その一方で、ファッションが好きな人は性別、年齢問わず一定数いるはずなのに、Instagramでおしゃれを装うだけ。「#産地の危機とかわたしには関係ないし」とでもいうかのよう(自戒を込めて)。この現状を変えようとしているのが、宮浦晋哉さん。年中無精髭をたくわえ、ダボっとしたモンペをよく履き、最近はHIPHOPを愛聴している。彼はなぜ、「やばい」と言われる産地にその人生を賭け、盛り上げることに「やりがい」を感じているのか。産地を愛して止まない男の半生を訊きました。


宮浦 晋哉/Shinya Miyaura

1987年生まれ。千葉県出身。国内の繊維産地を回りながら、キュレーターとして様々な事業やプロジェクトに参画。2012年に日本のものづくりの発展と創出を目指すキュレーション事業「Secori Gallery」を創業。翌年、月島に「セコリ荘」を開店する。2016年には、名古屋芸術大学客員教授に就任し、「NUA textile lab」を発足。今年に入り、「株式会社糸偏」を設立、5月に「産地の学校」を開講する。9月中旬、セコリ荘オープン4周年記念イベントを開催予定。月島での移動手段は、キックボード。