熊谷 拓明|ダンサー

成功のカタチは、自分でつくる。

Photography:James Ozawa
Interview:Hitomi Nosaka

踊る男は強く、美しい。事実、ダンス劇作家・熊谷拓明さんは、穏やかさのなかに熱く燃える自分の「核」を持っています。「成功のカタチなんて人それぞれ」って分かっているけど、なかなか心からそう思えない、という人も多いはず。誰かより未熟な自分を嫌いになってしまったり、他人に認められないと嘆いたり。でも、自分にとっての“成功のカタチ”は、思いがけないところに転がっていたりするものです。熊谷さんもとことん悩み抜き、長い時間をかけて、自分にとっての価値が何なのかに気づきました。そうして今、こんなにも自然に、軽やかに生きています。のびのびと四肢を動かし飛ぶように踊るその姿は、自分だけの特別な遊び場を見つけた子どものようにも見えます。今回は、彼の生み出す自然な波に乗りながら「踊る熊谷」の中に隠された物語を探ります。


熊谷 拓明/Hiroaki Kumagai

1979年札幌生まれ。『踊る『熊谷拓明』カンパニー』主宰。自身で作・演出・振り付けを手がける「ダンス劇」を制作している。ゆるい台詞となめらかな動きが織りなす独特な物語が好評を博している。食べる、喋る、鼻歌を歌う、歩く、踊るなど、スルスルこなす。とにかく自然である。最新作『嗚呼、愛しのソフィアンヌ』が10月20日よりAPOCシアターにて、10日間連続で上演予定。