カルロス|プロデューサー

予想できない方が楽しい

ー さまざまな活動の中で、とくに思い出深い企画は何でしたか?

カルロス:一番最初に、JFEを広島に呼んだ時。自分たちの中で、「やったな!」って思いましたね! それまで、何度かイベントをしても集客できていない時期が続いていて。自分たちは面白いと思っているけど、間違ってるのかなって悩んでいました。そんなタイミングで彼らと出会ったんです。

ー どんな出会いだったんですか?

カルロス:広島へ彼らがライブをしにきていて。俺はスペインの友達から勧められたんですが、大きな会場じゃなかったので探してもどこで演奏しているのか分からなかったんです。そしたら、古本さんのインスタグラムに3人の外国人と肩を組んで「イエー!」ってやっている写真がアップされていて(笑)。「これじゃん!」って思って古本さんの店へ行ったんですよ。どうやら、お店の営業中にどこかからご機嫌な音楽が聴こえてきて、店を閉めて音の鳴る方へ行ったらたどり着いたジャズクラブに、JFEの3人が居たらしくて(笑)。

ー そんな偶然があるんですね(笑)

カルロス:そう! しかも、その話を聞いた帰り道に自転車漕いでたら、つけ麺屋さんで彼らを見つけたんです(笑)。で、「お前らだろー!」って盛り上がって乾杯しました。その2日後にまたジャズクラブでライブがあったので、観に行ったんです。演奏はすごく良いのに、店の方針で踊っちゃダメで。お客さんの入りも少なくて、かわいそうだなーって思いました。そこで、彼らがヨーロッパへ帰る時に、もし良ければライブイベントをやらないかって話をして。SUnDAYSの5人ともライブイベントなんてやったことがなかったんですけど、自分たちが面白いと思ったものを信じようってことになって。

ー 海外から招致するのは、かなり大変だったんじゃないですか?

カルロス:航空券もろもろを含めると、120万円くらいはかかりましたね。それに、有名じゃない外国のミュージシャンのライブなんて、最初は声をかけてもなかなか理解してくれないじゃないですか。なんでリスクを冒してまでやるの?って言われました。でも、自分たちが良いと思うものを信じたかったので、みんなで頑張って告知をしました。最初頑張れば、絶対次に繋がるという意識で!

ー 結果はどうでしたか?

カルロス:自分たちはとにかく面白くしたかったので、既存のライブハウスではなく、映画館やカフェや花屋を会場にしたんです。それがウケて、「横川シネマ」という映画館で一発目のライブを開催したんですが、お客さんが100人以上集まりました。当初は、広島で5公演を予定していたんですが、おかわりをもらって7回になりました。しかも、全回のライブへ参加してくれた人なんかもいて! そこからJFEはもちろん、SUnDAYSという集団も認知されるようになりました。

ー 自分たちの信じたものが伝わった瞬間ですね! JFEのメンバーはどんな反応だったんですか?

カルロス:SUnDAYSは、ライブに関しては素人なので本気を尽くしてやるじゃないですか。PAさんもとにかくすごい人に頼んでみようとか。JFEが泊まる部屋も不動産屋さんに頼んで手配して、彼らのイラストをデザイナーさんに作ってもらって部屋中に貼ったりとか。アウェーの地でここまで手厚くされたことがないって感動してくれて。帰国する時には号泣していましたね。それ以来、彼らとのつき合いは長いです。

ー そのライブを機にSUnDAYSの活動もより広く認知されるようになったんですね。何か心境の変化はありましたか?

カルロス:自分たちが楽しいって思えるイベントじゃないと、どこかで嘘をついていると人はついてこない。名前が売れてくるにつれて、ライブやイベントの話も頂くようになったんですが、自分たちが生で感じて、良いって言えるもの意外はやらないようにしています。以前は無理にやってうまくいかなかったこともあったので。JFEとの出会いを通じて、偶然性ほど確かなものはないって確信しましたね。自分たちの中でも、SUnDAYSはビジネスじゃなくて最高の遊びなんですよね!

ー その姿勢を貫けるのがすごいですよね!

カルロス:メンバーが揃ったのも偶然ですからね。昔からの仲ではなくて、ここ4~5年のつき合いですし。JFEがイビサ島でライブをする時も5人で行って、彼らと一緒にパーティーをやったんですよ。その時に「いいちこ」を持っていったんですけど、セレブリティな人たちに「それ欲しい。いくら?」って言われて。1,000円くらいで買ったのに、80ユーロ(約1万円)って言ったら、「テイストさせて!」って(笑)。綺麗なウェイターさんが氷の入った容器に紙パックのいいちこを挿しはじめて爆笑しました。それから、いいちこがブームになったんです(笑)。

ー それも偶然の結果ですもんね!(笑)。

カルロス:自分たちが予想できないことが起こるイベントの方が楽しいですよね。予定調和ではなく、そういう余地のある方が。盛り上がりが起こせたら、人と人は絶対繋がりますし、そこでまた新しいものが生まれていけば最高です。