カルロス|プロデューサー

できることをやっているだけ

ー カルロスさんはいろいろな活動をされているイメージですが、職業で言うと何になるんですか?

カルロス:肩書きはとくにないですね。スペインに留学していた時は帽子を作ったり、Tシャツをデザインしていました。今は、1年間のうち3ヶ月くらいは海外へ行っていたり、広島に戻ってイベントを開いたり、誘われて参加したり。できることをやっているだけですね。

ー 元々は、ファッションの大学に通われていたんですよね?

カルロス:昔からサラリーマンという生き方よりは自分で仕事を選びたいと思っていました。それで、スペインにあるファッションの大学に通いたいと思ったんです。その学費を稼ぐために、高校生の時から料理を始めたんです。料理なら海外へ行ってもお金を稼げるだろうというのもあって。その後、偶然フランス人の友達がレストランバーをやるタイミングがあったので、「俺、昼やっちゃダメ? 間借りさせて!」って頼んだんです。

ー イベンターのイメージが強かったので、料理は意外でした!

カルロス:SUnDAYSのイベントでも、料理や飲み物がないと温度が上がらないよねって話になって。「あ、じゃあ俺できるからやるよ」って言ってやってみたら好評だったんです。それから、ケータリングの案件をもらうようになりましたね!

ー 理想的な仕事の広がり方ですね。

カルロス:いやいや、口コミみたいなものですよ。1度もブランディングをしたわけじゃないですし。ごくごく自然な流れでそうなりました(笑)。

ー SUnDAYSは、スペインから帰国された時に結成されたんですよね? どんなタイミングだったんですか?

カルロス:大学が私立だったので、学費が高くてお金がなくなったんです(笑)。向こうの大学は課題の量がすごくて、働きながら通うのも大変だったんですよ。そんな様子を見た先生が、ベルギーの「アントワープ王立芸術アカデミー」を勧めてくれた。倍率こそ8000倍くらいあるけど、学費が年間7万円くらい。「あなたは、やる気があるからそっちへ行った方がいい。スペインのファッションは遅れている」って言われて(笑)。じゃあ、そうしようかなって思って準備のために1度帰国したんです。

ー アントワープってそんなに学費が安いんですね(笑)。で、帰国した時にメンバーの方々に出会われたんですか?

カルロス:そうですね。誰から紹介されたり、偶然バーで出会ったり、古本さんがお店を持っていたのでそこを中心に自然発生的に集まった感じです。俺は、オリシゲさんと礼子さんに出会い、古本さんを紹介されました。最後に会ったのが、ジューススタンドをやっていた聡くん。彼はスムージーのカフェをやりたがっていて、古本さんが「店をはじめる前にうちでやっちゃいなよ!」と言ってくれたのでイベント的にはじめたんです。

ー どういうきっかけで、SUnDAYSが結成されたんですか?

カルロス:彼らに出会った後、俺はアメリカに1ヶ月間行ったんです。その時に、ブルックリンでフリーマーケットを見たら、ブルックリンメイドのモノがたくさんあって。キャンディだけを売っている人とか、マヨネーズだけとか、まな板だけとか、何かに特化したモノづくりだ根付いていました。なんでだろうと思ったら、売ることができるマーケットっていう土壌がしっかりあるので、みんながセカンドアクションとして何か作ってみようという気になるんだなって。そういう動きが面白いって思いました。

広島に帰って、古本さんと聡くんにその話をしたら、週末にモノを売る「ウィークエンドベンダーズ」というグループを作ろうと盛り上がりました。そこに、楽しそうな匂いを嗅ぎつけたオリシゲさんも参加。後々、イベントをやっていく中で礼子さんも入りました。礼子さんは、フォトグラファーだし、女性だし、自分たちにない目線で助言をもらえる気がして。それに、多数決で引き分けにならない奇数がいいよねって話してたんです(笑)。

ー ちなみに、グループ名の由来は?

カルロス:広島は日曜日に閉まっている店が多いんですよ。日曜日が面白くないので、面白きしたいっていうアンチテーゼとか、逆に平日でも人が集まったらそこは日曜日だよねっていうことで、SUnDAYSになりました。

ー 素敵なコンセプト! 街おこし的な想いもあったということですね。

カルロス:ぜんぜんあります! 広島は、いわゆる街というのが1つしかない。なので、何かムーブメントを起こすと伝わるのが早いし、派閥やジャンルの垣根がないのでいろんなジャンルを横断できるんです。アンダーグラウンドなカルチャーやシーンは、お客さんがジャンル分けされて参加できないってことがあるじゃないですか。日本人は、カテゴライズが好きですし。SUnDAYSがアタッチメントとなって、あらゆるジャンルの楽しいと思ったことをみんなに体験してもらいたい。そんな想いもあっていろいろな人たちと絡みながら、活動を始めました。

カルロス氏のFacebookより

ー 企画はどういう流れで作られていくんですか?

カルロス:基本的には、古本さんと俺が居酒屋で話して、コンセプトを立てる。ビジュアル的なモノはオリシゲさんが担当してくれて、聡くんや礼子さんが当日のパフォーマンスで盛り上げるというパターンが多いですね。定期的にミーティングもしています。初めの頃は夜にやっていたんですけど、飲んでしまって経費がかさむし、次の日あんまり覚えてなくて(笑)。結果、朝になりました。

ー その活動は最初から、街の人たちに理解されましたか?

カルロス:自分たちは昔から街で商売をしてきたわけではなく、ぽっと出の集団。なので古くから商売をしている人たちを繋げたり、突発的に誰かのお店を借りて自分たちのお客さんを連れていったりという活動をしていました。最初はイベントをやってもぜんぜん人が来なかったですね(笑)。このご時世で屋上で閉鎖されている建物が多かったので、屋上でパーティーを企画したんです。屋上解放戦線みたいな。でも、盛り上がり度が見えないせいか、会場まで上がってきてくれるお客さんが少なかった。でもそれから数年経って、広島PARCOさんが今年屋上を開放するということで、ケータリングをオファーされたり、どこかでやってきたことは繋がるもんなんだなと思いました。